専業主婦から仕事を探す!

何の特技も持ってない10年以上のブランクがある専業主婦が仕事を探すために

専業主婦が再就職で気を付けること

​​​​​​​結婚出産で退職して専業主婦に入って、10年以上経過して社会に戻ると浦島太郎になった気分になります。

わずかな期間と思いきや、世の中すごく変わっているんですね。

退職してから20年も経過したら、もう戻ることはできないような気になるかと思います。
20年も経過されているなら、社会も非常に変わっているので、勉強していないと会社で浮いた存在に。

再就職したおばさんはだいたい浮きます。
コンプライアンス?何それ、美味しいの?という状況なのです。
これはまさに当時の自分の姿です。
子供を育て上げた自信と余裕があるので、万能感を持っていました。

それで無意識で嫌われているんですね。
実際には「使い物にならない可愛げのないおばさん」だったんですよね。

せっかく掴んだ就職を、しょうもないことで居心地悪い場所にしないためにも、気を付けるべきことを挙げてみます。

その1 個人のプライバシーにずかずか踏み込まない

​特に少し年齢が高い人は男女に限らず、プライバシーに踏み込みがちです。
自分たちはさんざん職場の人や親世代から言われてきたので、それが常識だと思っています。
ところが、今はこれ、絶対言ってはいけないことなんです!

興味あるし、おせっかいを焼きたくなるんですよね。
「​​結婚してるの?」
「付き合ってる人いるの?」
「お子さんはいるの?」
「いないなら早く作りなさいよ。」
「子供は可愛いわよお。」

「二人目も早く作りなさいよ。」

はいこれ、全部言っちゃだめです!

もう一度書きます

絶対言っちゃだめですよ!


アラフォー以上の方ならさんざん言われてきましたよね。
「余計なお世話だ、くそばああ!」って思ってませんでした?
でも、言われた人はじっと我慢していました。
私たちは黙って結婚まで耐えました。
24歳はクリスマスケーキだ、24歳までなら売れるけど、25歳になったら半額になると言われ、早く結婚しろよ、いい人いないの?と言われ続けました。

今は違います。
今はコンプライアンス違反になり、場合によっては上司から厳重注意されます。
自分が結婚して子供も出来て、それなりに育ってくると、あらゆる山を乗り越えた余裕で、つい言っちゃうんですよね。

女性だけでなく、男性に言ってもコンプライアンス違反です。
これ以外のネタで若い人と話なんてできないというなら、若い人とは話をしないほうが安全です。

その2 「妊活中です」と言われたら赤ちゃんの話は一切しない

​上で書いたこととほぼ同じですが、最近は結婚したばかりの女性が不妊治療していて、自ら「妊活してます」と公言されることがあります。
不妊治療は一日仕事になるので、お休みをとるんですよね。
だから職場に伝えておかないと休みにくいから公言されるのだと思いますが、これを言われたら
「そのことについては言わないでください」
という意思表示なのです。
その後は一切そのことについてはふれてはいけません。
私はこれ、彼女は自ら公言したのだから話してもいいのかなと思ってしまったことで、当事者にものすごく嫌われました。
ほんの数回そのことにふれただけで、激烈な恨みをかいました。

触れたと言っても、「身体を大事にしてね」くらいのセリフです。重いモノは私が持つよという気持ち。しかも向こうから「男の子が欲しいんです」「男の子ってかわいいですか」と聞いてきたんですね。話がしたいのかと思って、すらすらと自分の話をしていたので、まさかと思いました。

こちらが「思いやり」と思っていても相手はそうは取りません。

妊活中の女性は手負いの猛獣や子育て中の獣並みに危険です。

妊活って、多分当事者には相当の精神的負担になっているんだと思うんですよね。
不妊治療は非常にお金もかかるし、月に1回しかチャンスがない、親族からも当然会うたびに言われているというような状況で、張り詰めた緊張感の中にいます。
そもそも、不妊治療しなければならないということが、「自分は女としての能力が劣る」という強烈なコンプレックスになるのでしょう。これを公言することの恥ずかしさは想像するに難くありません。しかも子供を授かった相手は羨ましくてたまらないことでしょう。憎んですらいるのかもしれません。
現在の職場と言うのは、コンプライアンスが非常に厳しく、不快にさせる言葉はコンプライアンス違反となります。
しかし、家庭の中ではコンプライアンス違反は注意されません。
毎日姑が「早く孫の顔見せてよ」と言って苦しめていたとしても、夫や息子に怒られることはないでしょう。

しかし、たった1回言っただけでも職場のおばさんの一言はコンプライアンス違反です。
わずか1回でもアウトです。
自分から「妊活」を公言したということは、
「地雷ですよ、それを言ったら怒るからね」と言っているのですね。
絶対そこには触らない、むしろ避けるくらいでちょうどいいかもしれません。

もちろん、これは女性に限らず、男性にも言わないこと。

 

その3 若い女性と張り合わない

​結婚前の20代の女性はどこでも特別の存在です。
最強レベルの強さを持っていると言っても過言ではありません。
もしかしたら社長以上に強いこともあり、絶対勝てません。
自分が20代のころというのは、そんなに甘やかされているとは気が付いていないんですが、10年以上のブランクを開けて再就職してみると、どれほど甘やかされていたのかを痛感します。
誰も自分を気にかけない、面倒な仕事がこっちに回ってくる、
喧嘩したら20代には絶対勝てません。
職場の子供みたいな若い女の子がいたとしたら、そばには近寄らず、もくもくと自分の仕事をして下さい。
年齢が高くなると相当優しい態度を出さないと「怖い」と言われるそうです。
誰でも受け入れる柔らかさがないと同じ事を言っても怖いと言われるとか。
泣いて脅かすのは女の子の常とう手段なので、これを使われたらこっちが悪役になります。
ちなみに、女の武器「涙」は40超えると全く使い物になりません。
誰も同情してくれず「子供っぽいおばさん」「幼い」と思われるだけです。

その4 職場の女性と友達になろうとしない

私が現在の職場に来た時はあまりにもみんながよそよそしい態度なのでびっくりしました。
何処にも居場所がない感じだし、お互いにらみあっているようでしたし、フランクな話が全くできません。
友達を作りたくても年齢層が違うので友達にはなれませんでした。

​しかし、職場は学校の友達とは違います。
現在40代から50代の人が働いていた頃は、女性たちは集まって食事をしていたと思います。
そのような経験があり、その感覚のままでいると職場で非常に寂しい思いをするか、女性同士のいざこざに巻き込まれます。
職場は仕事をする場所なので、とにかく友達を作ろうと躍起にならないほうが安全。
しかも年下は怖い存在です。
とにかく、もくもくと仕事をする。
そのうちに声をかけてくれたり、一緒に食事をしようと誘ってもらうこともあります。
職場にもよるかもしれませんが、こんな職場に当たったらあまり職場の人と近づきすぎないほうが楽です。
とはいえ、この雰囲気は逆に自分の目標がある場合は勉強などが出来るので、このままの状態で資格の勉強などをしたほうが後々有利です。

その5 資格を目指す

現在は昔よりはるかに資格がモノを言います。
どんなつまらない仕事にも資格があり、資格がないとできない業務と言うものがあります。
中には持っていても就職の役には全然たたないモノもありますから、慎重に選ぶべきですが、隙間時間、通勤時間を利用して現在の業務に関係する資格、目指す目標に近づく資格を勉強するべきです。

その6 年下でも丁寧語を使う

社会人としては当然のことなのですが、長らく社会から離れていて、子供に命令口調で接してきている主婦は言葉遣いが荒いです。
そして図々しくなっています。
例え年下でも職場では自分が教えて頂く立場なので、丁寧語で話します。
また、自分は年上でも職場では一番下っ端の扱いなので横柄な態度を取られたり、道をあけてくれない、挨拶をしてくれないなど、カチンとくることがあります。
これを説教などするのはうるさがられるだけ。
新卒の子でも、相手は他人のお子様なので、自分の子供たちのような気持で付き合ってはいけないのです。

その7 悪口、陰口、マイナス言葉は封印

最近だから、今どきだから、ということではなく、これらは絶対口に出さないようにします。
女性は悪口言うのが大好きな人が結構いますが、ものすごく職場で嫌われる要因になります。
若い女性が言うのと、人生経験を経てきた人が言うのでは迫力が違います。
それで若い女の子が泣いたりしようもんなら、こちらが一方的に注意を受けます。
社会は若い女の子には特別甘いのです。
悪口でつるむ友達が出来る場合もありますが、それは常にお互いののどに刃物を当てているような関係になりませんか。
こんな友達を作るくらいなら一人でいるほうが何かと気楽です。



以上が気を付けるべきことでしょうか。
バブル前後に就職した世代の感覚では現在の職場はかなり雰囲気が違います。
逆に一定の距離を保って仕事だけに専心できる環境は実は楽でもあります。

離職理由は人間関係であることがほとんどと言います。
せっかく掴んだ仕事をみすみす嫌な雰囲気だからとやめざるを得なくならないようにお気をつけください。